こんにちは、トラごんです。
今回は、ハワイで注意してほしい病気や、推奨予防接種、水道水情報についてお伝えしていきます。
ハワイで注意すべき感染症などは少なく、日本語が通じる病院もありますが、救急車は有料ですし、医療費は高額になる傾向があります。クレジットカードの付帯保険のみで心配な方は、別途海外保険を申し込むようにしてください。
ハワイで注意すべき病気
食中毒・旅行者下痢症
これは日本でも同じですが、衛生的なお店で食事を取るようにしましょう。生モノには特にきをつけて、ハエがたかっているものは避けましょう。
デング熱
ハワイでも数年前に流行しました。ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介され、ヒトからヒトへの感染はなく、感染者を吸血した蚊が他のヒトを吸血することによってうつります。
2~7日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、後眼部痛、筋肉痛、背部痛などの症状がでて、その後発疹(点状出血班)が出現し、一週間程度すれば回復しますが、重症化すると血漿露出や出血傾向を示すようになるので注意です。まだワクチンはなく、輸液や解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)で治療します。
広東住血線虫症
この寄生虫はネズミに寄生し、ネズミの糞を食べたカタツムリやナメクジが媒介して病気が広がります。生野菜や、フルーツ(特にもぎたてのもの)をたべるときはナメクジが付着していないか確認しましょう。
頭痛などの症状で治まることが多いですが、重症化すると髄膜炎や神経症状が現れます。
レプトスピラ症
川遊びや、滝壺で遊んでいる時に、まれに感染します。カヌーやリフティング等の水(淡水)のアクティビティに参加する人も対策を講じてください。
ワクチンはありません。この病気にかかっている動物(特にネズミ)の糞尿に汚染された水が傷口や粘膜に入ると感染します。
推奨予防接種(一般の短期旅行であればそこまで必要なし)
A型肝炎
特に衛生状態が悪く、飲料水が汚染されている地域ではワクチン接種(2回)をお勧めします。
便から人の手を介して食物に付いたウイルスが体内に入ることで感染します(糞口感染)。潜伏期間の後、インフルエンザのような症状、そして黄疸が出ます。小児よりも成人で症状が出やすく、特に中年の人は注意が必要です。(高齢の人は免疫がある場合が多いですが、重症化しやすいのは間違いないです。)
ただ、慢性化はあまりしないので、普通の旅行の場合は接種するかは迷いますね。心配な場合は、トラベルクリニック等で相談してみてください。
B型肝炎
感染リスクが高い地域(以下のリンク参照)で性交渉を行う場合は注意が必要です。正しくコンドームを使用し、不特定多数の人との性交渉は避けましょう。
風邪のような症状や黄疸等が症状で、慢性化した場合は抗ウイルス剤で治療します。
破傷風
一般の観光旅行ではそこまで問題ではありませんが、特に冒険旅行をする人は予防接種を検討しましょう。傷口から菌が入り、血清や抗体投与といった治療が遅れると死亡することがあります。一番の予防策は予防注射です。10年以上前に接種した人は追加接種をお勧めします。
水道水情報
飲用可能です。日本と同じ軟水です。